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アルバム

泰安洋行

細野晴臣の1976年ソロ・アルバム。

カタログ最終更新: 2026-10-02

現在のカタログ情報

項目の種類
アルバム
固定項目ID
album_bon_voyage_co
原題
泰安洋行
ローマ字表記
Taian Yōkō (Bon Voyage co.)
カタログの年
1976
作品種別
album 出典 確認日: 2026-10-02
日付精度
year 出典 確認日: 2026-10-02

オリジナルエッセイ

よそへ向かう商号

『泰安洋行』は、旅を続いていく仕事にする。

レコードスリーブを載せ、港と海流を進む紙の船。 オリジナルの象徴的な編集イラスト。
泰安洋行から着想したAI生成のオリジナル編集イラスト。視覚的な比喩であり、歴史写真、人物の肖像、実際のレコードジャケットではありません。

『泰安洋行』に添えられた英語名は『Bon Voyage Co.』。人に旅の無事を祈る会社のように聞こえる。会社には決まった住所が必要だが、旅はそこを離れることである。この小さな矛盾が、細野晴臣の1976年作によい入口をつくる。遠方はジャケットの景色だけではなく、名前の中に交換、運搬、接待の可能性が入っている。想像される世界は、観光客の写真を待つ目的地より、品物が出入りし続ける商号に似ている。

日本クラウンの曲目表には「香港ブルース」「ルーチュー・ガンボ」「東京シャイネス・ボーイ」が並ぶ。香港、琉球を指す呼び名、東京。それにブルースやガンボという語が近づきながら、一つの土地になってしまうわけではない。この隣り合わせを、ゆっくり読んでみたい。地名が呼び起こす連想は、隣に別の言葉が置かれると動く。レコードはその動きを使い、地図が決めていた中心と周辺の位置を少し緩められる。交通は場所だけでなく、言葉の間にも起こる。

洋行という考え方は、文化の移動に物や商売や日常的な接触が関わることも思い出させる。ひとりの芸術家が孤独に世界を発見する物語だけではない。これらの題名を民俗学的な報告と受け取らなくても、その好奇心は大切にできる。違いを近くへ運び、完全に同じにはしない、その方法を見るほうが実りがある。そこでユーモアが働く。商号、内気な少年、旅への挨拶によって、地域を越える大きな試みが、人の座って話せる大きさを保つ。

『Tropical Dandy』が身のこなしを携えて出発する人なら、本作は往来のために設けられた仮の営業所として読める。同じ旅程の次のページという以上に、よそを見ることを持続する方法へ変えている。後の聴き手がどの分類へ置いても、曲同士の関係まで一つの分類に買い取られる必要はない。よい商号とは、すべての品物が同じだと保証する場所ではなく、一つの問いを持って来た人が、思いつかなかった問いを増やして帰る場所かもしれない。旅の祝福は、その未完了の中にある。

編集注記

本文は以下の資料に基づくオリジナルエッセイです。比喩や批評は編集上の解釈です。

関連項目とクレジット

  • 細野晴臣 アーティスト
  • 細野晴臣 発表 泰安洋行
    • www.crownrecord.co.jp
  • 泰安洋行 (Bon Voyage co.) · 2015-07-08 · CRCP-20525 発売版 泰安洋行
    • www.crownrecord.co.jp

確認済みの配信リンク

配信元のメタデータを確認しています。再生、地域別配信、音源マスターの同一性は保証しません。

  • spotify: 2015年配信版。原盤は1976年

出典と根拠

  • www.crownrecord.co.jp
  • Nippon Crown-provided official title-track listing

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