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アルバム

FULL MOON

「黄昏のBAY CITY」「TWO NOTES SAMBA」を収録。

カタログ最終更新: 2026-10-02

現在のカタログ情報

項目の種類
アルバム
固定項目ID
album_full_moon
原題
FULL MOON
ローマ字表記
FULL MOON
カタログの年
1983
作品種別
album 出典 確認日: 2026-10-02
日付精度
year 出典 確認日: 2026-10-02

オリジナルエッセイ

満月でも、朝食はなくならない

八神純子『FULL MOON』の華やかさと日常の尺度。

レコードの溝のような湾に映る大きな満月。 オリジナルの象徴的な編集イラスト。
FULL MOONから着想したAI生成のオリジナル編集イラスト。視覚的な比喩であり、歴史写真、人物の肖像、実際のレコードジャケットではありません。

満月は人を見上げさせるのが上手で、朝食は人をテーブルへ戻す。八神純子の『FULL MOON』は両方の尺度を持つ。表題曲に加え、「ハートブレイクホテルで朝食を」があるのだ。1983年12月5日発売の本作は、満ちた天体を題名に選んだからといって、人の生活まで欠けのない円に整えない。大きな光と、なお食べなくてはならない食事が、同じプログラムに入る。ロマンティックであることは、日常を消すだけでなく、日常が残り続ける方法にも関わる。

本作は新人の最初の試みでもない。八神は1978年に「思い出は美しすぎて」でプロ・デビューし、公式ディスコグラフィは1983年に『LONELY GIRL』『恋のスマッシュヒット』『FULL MOON』を並べる。この順序を、創作力の伝説へ膨らませる必要はない。それでも位置は見える。すでに仕事を続ける歌手が、同じ年の中で差し出した、もう一つのまとまったプログラムなのだ。時期全体を一言でまとめるより、作品同士の違いから知っていける。

『FULL MOON』では「NATURALLY」と「黄昏のBAY CITY」が隣り合い、ほかに「陽だまりのあなた」「綿雪&銀紙星」もある。自然、都市、日差し、人工の星は、すべて同じ光源に従うわけではない。とりわけ紙の星は面白い。本物の星ほど遠くない代わりに、人の手で作れる。題名をたどると、人工と自然が一緒に存在できる世界が見えてくる。明るさは空だけから来る必要がなく、人が置くことからも生まれる。

すると「満ちる」とは、隙間がないことより、十分に収められることかもしれない。街と部屋、「NO!」という拒否と「FOLLOW ME」という招きにも席がある。八神を特定の都会の夕景と強く結びつける聴き手にも、広い視野が開く。歌手は同じ看板の下に立ち続けなくてよいし、全作品を同じ時刻の照明で照らす必要もない。夜は壮麗であり、朝食はそれでも来る。アルバムのまとまりは、違いを排除するのでなく、同じ、人のいる世界に属させるところにある。

編集注記

本文は以下の資料に基づくオリジナルエッセイです。比喩や批評は編集上の解釈です。

関連項目とクレジット

  • 八神純子 アーティスト
  • 八神純子 発表 FULL MOON
    • junkoyagami.com
  • FULL MOON · 2007-12-19 · VICL-62684 発売版 FULL MOON
    • www.jvcmusic.co.jp
    • victor-store.jp

確認済みの配信リンク

配信元のメタデータを確認しています。再生、地域別配信、音源マスターの同一性は保証しません。

  • spotify: 公式配信カタログ。特定の物理盤との同一性は未確認

出典と根拠

  • junkoyagami.com
  • Sony Music: Junko Yagami career and album chronology

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