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アルバム

SEA BREEZE

角松敏生のデビュー作。ここでは1981年の原作を扱う。

カタログ最終更新: 2026-10-02

現在のカタログ情報

項目の種類
アルバム
固定項目ID
album_sea_breeze
原題
SEA BREEZE
ローマ字表記
SEA BREEZE
カタログの年
1981
作品種別
album 出典 確認日: 2026-10-02
日付精度
year 出典 確認日: 2026-10-02

オリジナルエッセイ

同じ海風、違う年齢

『SEA BREEZE』と、始まりへ戻って仕事をすること。

海を向いたレコードプレーヤーのそばで、風に揺れる白いカーテン。 オリジナルの象徴的な編集イラスト。
SEA BREEZEから着想したAI生成のオリジナル編集イラスト。視覚的な比喩であり、歴史写真、人物の肖像、実際のレコードジャケットではありません。

海風に出生証明はないが、レコードには発売年がある。角松敏生の『SEA BREEZE』は1981年のデビュー・アルバムだ。この事実によって、後年の本作には独特の尺度が生まれる。夏の景色への誘いだけでなく、公の場での最初の挨拶が保存されている。デビュー作は、後の成功から逆向きに照らされ、どの細部も未来を知っていたように扱われがちだ。まだ「出発点」であることを要求されていない新しさも残しておきたい。一つのプログラムが届いたところで、生涯を説明する義務はない。

公式の曲目では「Dancing Shower」「Summer Babe」「Surf Break」「Wave」と、「YOKOHAMA Twilight Time」「City Nights」が同じ地図に並ぶ。海岸と都市の間に、絶対的な境界は要らない。都会を離れて初めて自由になるというより、違う生活の場面が近くに存在する状態を想像できる。とりわけ横浜という地名が具体的だ。一般的な海への誘いに場所を与えつつ、黄昏という、完全には固定できない時刻を残している。

三十五周年に、角松は本作へ戻った。ソニーによる『SEA BREEZE 2016』の説明は、当時のマルチトラック素材を生かし、歌を録り直し、角松がミックスしたことを明記する。「初心に戻る」という言葉より、実質のある方法だ。過去はガラス越しに見るだけの場所ではなく、もう一度仕事をする材料にもなる。昔の録音と後年の声が同じ企画へ入り、時間は年表の数字ではなく、制作の中に実在する層となる。

それでも1981年盤が、修正を待つ下書きになるわけではない。最初の録音は当時の出来事を保ち、再訪は違う年齢になった人が同じ作品へ近づく機会を保つ。二つの間で見ると、『SEA BREEZE』という軽い名前が急に正確になる。風は馴染みの岸にまた来ても、前の風がそのまま戻ったものではない。デビュー作に残るのは出発の瞬間であり、作り直した版に残るのは、出発したあともその瞬間との対話を続ける力なのだ。

編集注記

本文は以下の資料に基づくオリジナルエッセイです。比喩や批評は編集上の解釈です。

関連項目とクレジット

  • 角松敏生 アーティスト
  • 角松敏生 発表 SEA BREEZE
    • www.sonymusic.co.jp
  • Sea Breeze · 1994-12-16 · BVCR-1517 発売版 SEA BREEZE
    • www.sonymusicshop.jp
    • www.sonymusic.co.jp

出典と根拠

  • www.sonymusic.co.jp
  • Toshiki Kadomatsu official album discography

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