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アルバム

WISH

「Street Dancer」「Half Moon」を収録。

カタログ最終更新: 2026-10-02

現在のカタログ情報

項目の種類
アルバム
固定項目ID
album_wish
原題
WISH
ローマ字表記
WISH
カタログの年
1980
作品種別
album 出典 確認日: 2026-10-02
日付精度
year 出典 確認日: 2026-10-02

オリジナルエッセイ

WISH:願いを囲む括弧

岩崎宏美の1980年のアルバムは、同じ言葉を両端に置く。

街のリズムと半月の上を漂う折り紙の願い。 オリジナルの象徴的な編集イラスト。
WISHから着想したAI生成のオリジナル編集イラスト。視覚的な比喩であり、歴史写真、人物の肖像、実際のレコードジャケットではありません。

願いは普通、前を向いている。レコードはそれを円にすることができる。岩崎宏美の1980年の『WISH』は、公式曲目表で「Wishes」に始まり、「Wishes」で終わる。この配置だけで、題名はきれいな抽象語以上のものになる。最初には開幕として働き、最後には途中の歌を経た位置に立つ。同じ言葉でも、置かれる場所によって聴き手との関係は変わる。曲順には、題名だけではできない仕事がある。

作曲欄には全曲に筒美京平の名があり、編曲では筒美、後藤次利、戸塚修の分担が確認できる。作曲の集中と編曲の分散から、制作の関係が見えてくる。それによって歌手の仕事が二次的になるわけではない。他者の書いた作品を歌うことも、詞と旋律をどう提示するかという判断の職業だ。自分で書くことだけを価値の条件にすれば、ポップスの歴史から多くの解釈の仕事が抜け落ちてしまう。この一枚は、その狭さを見直すきっかけになる。

「Street Dancer」や「女優」という題名には、公の場で異なる役を担う人の姿もある。街の踊り手、観客を前にした演者。ただし一続きの物語へ無理にまとめたり、岩崎本人の心理を想像で補ったりする必要はない。歌のなかの話者が、毎回同じ身分証を持つわけではないと考える方向が開かれる。作曲者が共通していても、人物が一人とは限らず、歌い手の実生活の日記である必要もない。

『WISH』の円を描く構造は、時代のフィルターから取り出して見たい。終わりは停止点だけでなく、始まりを見直す場所になれる。シティポップの地図でも、都市の音楽が個人の告白だけでなく、作曲家、編曲家、歌手の職業上の関係から生まれることを思い出させる。願いは私的でも、レコードを作るのは共同の技術だ。両端の同じ題名という小さな括弧が、その二つをきちんと囲んでいる。

編集注記

本文は以下の資料に基づくオリジナルエッセイです。比喩や批評は編集上の解釈です。

関連項目とクレジット

  • 岩崎宏美 アーティスト
  • 岩崎宏美 発表 WISH
    • www.three-g-company.co.jp
  • WISH +6 · 2024-12-25 · VICL-77063 発売版 WISH
    • www.jvcmusic.co.jp

確認済みの配信リンク

配信元のメタデータを確認しています。再生、地域別配信、音源マスターの同一性は保証しません。

  • spotify: 2007年配信版。原盤は1980年

出典と根拠

  • www.three-g-company.co.jp
  • Tower Records official WISH reissue press release

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