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人物と参加者

康珍化

この選曲で確認した役割:作詞。

カタログ最終更新: 2026-10-02

現在のカタログ情報

項目の種類
人物と参加者
固定項目ID
person_chinfa_kan

オリジナルエッセイ

康珍化、感情を題名にする

止まらない悲しみと二人の夏。その距離を作詞が決める。

筆、無地の紙と流れる朱色のインクの線。 オリジナルの象徴的な編集イラスト。
康珍化の音楽や創作から着想したAI生成のオリジナル編集イラスト。視覚的な比喩であり、歴史写真、人物の肖像、実際のレコードジャケットではありません。

杏里の「悲しみがとまらない」は、題名からして平静を装わない。いつも余裕があるというシティポップのイメージの横に置くと、その率直な感情の見出しは面白い緊張を作る。作詞は康珍化、作曲は林哲司、編曲は林と角松敏生が担当した。康の仕事は、この共同作業の中に、まず人間の置かれた状況を据える。街の表面は整っていても、そこにいる人の感情まで整っているとは限らない。とくに、礼儀正しい時間割に従って終わってくれない感情ならなおさらだ。

康と林の別の共同作業に、杉山清貴&オメガトライブの「ふたりの夏物語」がある。フジテレビの番組資料にも、その詞曲の署名が残る。二つの題名を並べると、感情の尺度が変わる。一方には止められないものがあり、他方には「ふたり」と「夏」で囲まれた時間がある。作詞家を悲しさや明るさの専用供給者と決める必要はない。同じ作曲の相手を、異なる物語の枠組みへ招く入口を用意できることに、この仕事の柔軟さがある。

作詞は、ときに情報を渡すだけの仕事だと思われる。別の言い方に置き換えても、用件は同じだというわけだ。しかし流行歌には、記憶に残る呼びかけ方も必要になる。題名は新聞の見出しのように素早く状況を伝え、同時に、作品へ入るときの期待を決める入場券にもなる。康の署名からは、感情が数分の中で伝わるための、命名、選択、抑制という仕事が見える。直接的であることは、設計がないこととは限らない。集中した設計の結果である場合もある。

この区別は今の聴き手にも役立つ。シティポップをくつろぐための背景としてだけ扱えば、美しい表面の下の摩擦を見失いやすい。書き手に戻ると、表面には内側が生まれる。康の二つの仕事は旋律の楽しみを捨てるよう求めず、感情がどう共有できる形になるかへ注意を促す。一つの題名は悲しみを続け、もう一つは夏を二人に与える。録音の外では、暦は当然先へ進んでいく。それでも曲の数分間だけは、その進行に協力しないでいられるのである。

編集注記

本文は以下の資料に基づくオリジナルエッセイです。比喩や批評は編集上の解釈です。

関連項目とクレジット

  • 康珍化 作詞 悲しみがとまらない
    • tower.jp
    • www.uta-net.com
  • 康珍化 作詞 悲しみがとまらない
    • tower.jp
    • www.uta-net.com
  • 康珍化 作詞 Surprise
    • www.110107.com

出典と根拠

  • tower.jp
  • www.uta-net.com
  • Fuji Television: Futari no Natsu Monogatari credits

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